ヨガはなぜ生まれたのか?起源と日本に伝わった歴史を解説!

みなさんはヨガの起源について考えたことはありますか?

空前のヨガブームによって多くの人々に親しまれているヨガですが、その歴史はとても深く複雑なものだったのです。

今回はヨガ発祥の地や語源、日本に伝わったきっかけなど、ヨガの歴史について紐解いていきましょう。

 

ヨガ発祥の地はどこ?

ヨガは今から約5000年前にインドで誕生したと言われています。

当時はインドの代表河川であるインダス川流域でインダス文明が発展しており、インダス文明を代表する遺跡「モヘンジョ・ダロ」ではヨガのポーズをとっている人の姿が彫られた石が数多く発見されています。

ヨガを広めたのは、当時インドを侵攻していたアーリヤ人。
アーリヤ人が崇拝していたバラモン教には「ヴェーダ聖典」と呼ばれる文献があり、ヨガと通ずる考え方や哲学が示されていたそう。

これを読んだ人々の間でヨガが広まり、現在にいたると考えられているんだとか。

ヨガの語源は?

ヨガはサンスクリット語で「牛をつなぐ棒(くびき)」を意味する「yuj」が語源だといわれていますが、
「ヨガ」という言葉が正式に残されたのは古代インドの哲学書「ウパニシャッド」からでした。

ウパニシャッドとは、宇宙と人間が同じ存在であり、これを認識することで苦しみを逃れられると考えているものです。
200以上のウパニシャッドがありますが、中期に成立した「カタ・ウパニシャッド」にヨガについて詳細に示されていることから、紀元前300年ごろには人々へ広く知れ渡っていたのではと考えられているようです。

 

ヨガの経典「ヨーガ・スートラ」とは

ヨーガ・スートラはヨガの説明書とも言われており、長い間口頭のみで受け継がれてきたヨガをインドの哲学者によってまとめられた経典のこと。

この経典はヨガのポーズを解説しているのではなく、瞑想の方法を中心に自分を見つめ直すきっかけについて説いています。
具体的には、ヨガのゴールである「悟り」に向かうための8段階(八支則)を記載しており、現在日本で認識されている「アーサナ」もこの段階のひとつなのです。

ヨガの八支則に欠かせない「ヤマ」「ニヤマ」とは

「ヤマ」は日常生活で行ってはいけない5つの禁戒のこと、
「ニヤマ」は日常生活で行うべき5つの行動を指しています。

社会的にも個人的にも行動規範となることが明記され、ヨガの本場インドでは「ヤマ」と「ニヤマ」を実践できないとポーズを練習することすら許されないと言われているそう。

 

「ヤマ」の内容とは

  • 暴力を振るわない、殺さない(アヒムサ)
  • 嘘をつかない(サティア)
  • 盗まない(アステーヤ)
  • 節操を守り禁欲する(ブラフマチャリア)
  • 貪欲さを捨てる(アパリグラハ)

「ニヤマ」の内容とは

  • 清潔であること(サウチャ)
  • 満足すること(サントーシャ)
  • 一生懸命であること(タパス)
  • 自己探求をすること(スヴァディアーヤ)
  • 自然と共存し祈ること(イシュヴァラ・プラニナーダ)

ヨガの八支則「アーサナ」とその先は?

八支則の3つ目は、聞いたことがある人もいると思いますが、「アーサナ」

アーサナは瞑想を深めるための坐法を示し、身体を鍛錬することで心の鍛錬にもつながると説かれています。
自分自身を見つめ直しながら、安定したポーズと快適な心の状態を手に入れるのが理想の姿だとされているのです。

4つ目は呼吸法を説く「プラーナヤーマ」、5つ目は感覚を研ぎ澄ます「プラティヤハーラ」、6つ目は精神を統一する「ダーラナ」、7つ目は瞑想する「ディアナ」、そして最後は瞑想状態を長く続けて煩悩から開放する「サマーディ」という流れとなっています。

 

日本とヨガの関係とは

日本にヨガが伝来したのは800年代の遣唐使時代だと言われており、かなり歴史があることがおわかりいただけるでしょう。
当初は「瑜伽(ゆが)」という名前で伝わり、仏教修行の一環として取り入れられていたものでした。

時は流れて1900年代に入ると、中村天風という人物によって健康目的のヨガが誕生します。

天風は結核にかかっており、病気を治す方法を探して世界を旅している最中にヨガの聖者と出会い修行を積んだそう。
見事結核を克服したことから日本中にヨガを広めようと活動し、協会を立ち上げたり講演会を行ったりと日本のヨガ普及に大きな功績を残したのです。

 

まとめ

ヨガは長い歴史を経て現在まで受け継がれ、大昔から心と体を整える方法として確立されてきたもの。

すでにヨガを始めた方も、これから始めようと思っている方も、日常的にヨガの八支則を意識して取り組んでみても新たな発見がありそうですね。